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株価の値動きは、どの時点においても長期的にも短期的にも「上昇と下降の可能性」がほぼ同じであり独立した事象であるから、過去のトレンドやデータによって将来の値動きを予測することは不可能である。

ウォール街のランダム・ウォーカー

投資家のあなたはどの企業に投資をすれば良いのか悩んでいます。自分では判断がつかないので、顔なじみのアナリスト(証券分析人)に聞きました。

ー最近は上昇相場だから、どこに投資しようか悩んでいるんだ。資本を預貯金なんかで眠らせておくのなんてあり得ないだろ?

「そうですね、本当にそう思います。アジアの端にある日本という国では、国民の預貯金率が投資率を大幅に上回っているようですね。信じられない人々ですよ」

ーそうなんだ?それは驚きだね。確か、それでお金が回らなくなって経済が停滞しているんだよね?ところで何かとっておきの企業の情報はないかな?

「ありますよ!丁度良いのが、ちょっと待っててくださいね!」

そういうとアナリストは事務所の奥の方へ行きました。

 

「さあモン吉くん、今日も大切な顧客のためにダーツを投げてくれないか?」

ーウキキー!シュッ・・ブツン!

「なるほどなるほど、今日はこの企業か。ありがとう、大切な顧客にこの企業を勧めてくるよ!」

 

ー待ってたよ、さあとっておきの企業情報をおくれ!

「はいはいお待たせしました、それではこちらの企業はランダム・ウォーク理論を元に選ばれた企業です・・・」(アナリスト、猿に選ばせた企業情報を厳かに顧客に提示する)

 

バートン・マルキール博士は、彼の有名な著書「ウォール街のランダム・ウォーカー」の中で、「アナリストが企業を分析して投資をするのと、猿が新聞の上場企業一覧ページにダーツを投げ、当たった先に投資をするのは結果的にほとんど変わらない。それがランダム・ウォーク理論だ」と述べています。

オマハの賢人 ウォーレン・バフェット

投資において史上もっとも成功したウォーレン・バフェット氏は、企業が公開している情報をじっくりと読み込み、企業の「価値」に投資することにより現在の資産を築き上げました。

彼の投資手法は「バリュー投資」と呼ばれるもので、その系譜は「バリュー投資の父」ベンジャミン・グレアムにあります。

「10年、20年経っても欲しいと思うものを作っているかどうか、これが私の投資判断の基準です。」

ウォーレン・バフェット

 

市場の一時的な熱狂に翻弄されることなく、自分自身の能力の輪(できることできないこと。バフェット氏はテクノロジー関連株は苦手)の範囲を厳密に決めて、それを忠実に実行することで結果を残し続けてきました。

彼にはランダム・ウォーク理論は当てはまりません。

アラビアのバフェット アルワリード・ビン・タラール王子

サウジアラビアの王族で、キングダム・ホールディング・カンパニーを経営するアルワリード王子にもランダム・ウォーク理論は当てはまりません。

彼はアラビアのバフェットとは呼ばれていますが、バフェット氏と違いテクノロジー関連株も得意としています。初期のツイッターなどにも投資をしており、彼もまた公開されている企業情報を徹底的に読み込むことで投資先を決めています。

1日1冊は本を読む王子。そのおかげで睡眠時間は1日5時間

 

冒険投資家 ジム・ロジャーズ

アメリカ出身で現在はシンガポール在住のジム・ロジャーズ氏は、世界を旅して自分の目でその国の経済状況を確認し、「その国に投資する」という投資手法で知られています。過去にはイングランド銀行に勝ったジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドを設立しています。

成功する投資家は独立独歩で行動し、大衆に逆らう。それは難しいことだが、大衆が見過ごすような割安な投資対象を見つけられるようになれば、投資は上手くいくはずだ。勇気はいるけどね。

冒険投資家 ジム・ロジャーズ

 

彼はいくつかの書籍を出版しているのですが、その中では「常に自分自身の頭で考えることが重要だ」と述べています。(ちなみに彼の著書はブックオフで200円で買えます)

もちろん彼にもランダム・ウォーク理論は当てはまりません。

伝説のファンド・マネージャー ピーター・リンチ

マゼラン・ファンドにて10年ほどファンド・マネージャーを務め、その間に2000万ドルの運用資産を140億ドルにした実績を持つファンド・マネージャー界の神様です。彼も徹底的に公開されている企業情報を読み込み、自分自身の頭で考えることを勧めています。

ほとんどの人は、株式投資よりも電子レンジを買うことのほうに、より多くの時間をかけるのである。

ピーター・リンチ

 

また、著書「ピーター・リンチの株で勝つ!」の中では、娘に投資のヒントをもらったことなどが書かれおり、「あなたの身近にあるものをよく観察し、理解しているものを買うべきだ」と述べています。

 

ランダム・ウォーク理論が当てはまらない人、当てはまる人の違い

ランダム・ウォーク理論とは簡単に説明すると、ランダムに選んだ銘柄でも結果は変わらない、というものです。しかし世の中にはランダム・ウォーク理論とは縁のない人たちも存在することがわかりましたね。

彼らと私たちの違いはなんでしょうか?持って生まれたスキルが違うのでしょうか?

ウォーレン・バフェット氏は投資で成功する秘訣について質問された時、「並外れたことをしなくても、並外れた業績を達成することはできる。」と答えています。

ランダム・ウォーク理論が当てはまる人

ランダム・ウォーク理論に翻弄されてしまう人は、次のような性格的要因がある場合が多いようです。

・一獲千金を狙っている
・短期間で結果を残したい
・人づての情報に惑わされる
・投資商品の価格に注目している
・自分が何をしているか理解していない

ランダム・ウォーク理論が当てはまらない人

バフェット氏をはじめとする成功した投資家たちに共通する要因は次になります。

・投資商品について時間をかけてじっくり調べる
・自分が理解できないものには手を出さない
・長期的な視点で物事を考える
・自分ができること、できないことを理解している
・投資商品の「価値(バリュー)」に注目している

 

あなたはランダム・ウォーク理論が当てはまる人ですか?それとも、当てはまらない人でしょうか?

 

参考書籍

賢明なる投資家 (<CDーROM>)

ベンジャミン・グレアム,Benjamin Graham でじじ発行/パンローリング発売 2014-05-17
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by ヨメレバ

 

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

バートン・マルキール 日本経済新聞出版社 2016-03-10
売り上げランキング : 4204

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アラビアのバフェット“世界第5位の富豪”アルワリード王子の投資手法 (DVD付) (ウィザードブックシリーズ125)

リズ・カーン パンローリング 2007-08-09
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冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く

ジム・ロジャーズ,Jim Rogers SBクリエイティブ 2013-05-22
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ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター リンチ,ジョン ロスチャイルド ダイヤモンド社 2001-03-01
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