【大麻合法国一覧表付き】マリファナ(大麻)が世界的に合法化の流れだけど、身体への害について考えてみた
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大麻は、アサの花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナとも。花から製造されたものをガンジャ、樹脂をチャラス、ハシシと呼ぶ。含有される約60種類のカンナビノイド、特にテトラヒドロカンナビノール (THC) には薬理作用があり、紀元前から用いられてきた。嗜好品、また医薬品として用いられ近年では医療大麻とも呼ばれる。喫煙、気化、飲食により成分を摂取することで用いられる。

マリファナが合法の国

第二次大戦後から日本では大麻取締法という法律によって、マリファナの所持・販売が厳しく取り締まられています。しかし世界に目を向けると、多くの国でマリファナの使用・所持・販売が合法化または非犯罪化されています。

非犯罪化
法律では禁止されているが、実際に取り締まりは行われていないこと。

例えばドイツの隣に位置するオランダは、マリファナの使用が認められているとして世界的に有名です。首都のアムステルダムはマリファナ好きの間では特に有名で、市内にたくさんあるコーヒーショップでマリファナを気軽に購入し、味わうことができます。

マリファナが合法・非犯罪化されている国一覧

合法 非犯罪化 非合法
アフリカ 南アフリカ・スワジランド・モロッコ・ナイジェリア・ガーナ・リベリア・セネガル
アジア イラン・イスラエル 日本・中国・韓国・タイ・ベトナム・フィリピン・カンボジア・シンガポール・マレーシア・インドネシア・モンゴル・インド・パキスタン・サウジアラビア・エジプト・イエメン・オマーン・シリア・トルコ
ヨーロッパ オランダ・スペイン・チェコ・ ロシア・ベルギー・ポルトガル・ドイツ・スイス・イギリス・キプロス・フィンランド・スウェーデン・オーストリア・デンマーク・イタリア・フランス ルーマニア・ウクライナ・ベラルーシ・ノルウェー・
北アメリカ アメリカ(州によっては違法)・カナダ
中南米 ウルグアイ・チリ・コロンビア ボリビア・アルゼンチン・メキシコ・パラグアイ・ペルー・ブラジル・コスタリカ・ドミニカ・ジャマイカ プエルトリコ・パナマ・ニカラグア・グアテマラ・キューバ
オセアニア オーストラリア(州によっては違法) ニュージーランド
注意
この一覧表は執筆者が独自に調査したもので、正しいとは限りません。特に日本人は「大麻取締法の国外犯処罰規定」により、大麻合法国でマリファナを使用しても日本の法律によって罰せられる可能性があります。

上記の一覧表を見るとわかりますが、ヨーロッパの多くの国ではマリファナの使用が非犯罪化とされています。また、ベトナムやカンボジアなどの国では法律では違法とされていますが、マリファナを使用したピザレストランが営業していたり、市街を歩いているとマリファナの香りが漂ってくることもあります。

マリファナが及ぼす身体への害

日本の法律ではマリファナの所持・販売が厳格に違法とされており、地方厚生局に設置されている麻薬取締部などにマリファナが身体へ及ぼす害について尋ねると、以下のような回答がされます。

幻覚症状や精神依存により、他人や自分へ危害を加える可能性がある。被害妄想などで薬物精神病になる。ゲートドラッグとして、マリファナを入り口として覚醒剤やコカインなどの他の薬物使用につながる。

しかし実際にはマリファナによる幻覚症状は無いとされ、精神依存はタバコやアルコールよりも低いと言われています。

世界で行われてきたマリファナの研究

1895年に提出されたイギリスでの「インド大麻薬物委員会」による研究結果

マリファナを摂取することで、身体的に特異でない限り、強い興奮作用などは得られず人体にもさほど影響は無い。

1944年に提出されたアメリカでの「ラ・ガーディア委員会」による研究結果

1.大麻常用者は、親しみやすくて社交的な性格であり、攻撃的とか好戦的に見えないのが普通である。
2.犯罪と大麻使用との間には、直接の相関関係が無い。
3.興奮作用は無い。
4.禁断症状を起こさない。
5.嗜癖を起こす薬ではない。
6.数年に渡って大麻を使用しても、精神的・肉体的に機能が落ちることは無い。

1970年に提出された「世界保険機構(WHO)」による研究結果

1.奇形の発生、衝動的な行動、大麻の吸引量が漸増するといった、激しい障害や習慣性はない。
2.麻薬に特有の禁断症状などは認められない。
3.大麻がきっかけになって、ヘロインなどの麻薬につながることはない。
4.大麻は健康上は問題がない(タバコやアルコール程度かもしくはそれ以下のものである)

1972年に提出されたニクソン委員会による報告書「マリファナ-誤解の兆し」

1.身体機能の障害について決定的な証拠はなく、きわめて多量のマリファナであっても、それだけで致死量に達することは立証されない。
2.人体に遺伝的欠陥を生み出すことを示す信頼できる証拠は存在しない。
3.暴力的ないし攻撃的な行為の原因になることを示す証拠もない。
4.医学的にはマリファナ摂取による身体機能の変化として、一時的なわずかな変化だが、脈拍が増加する。最低血圧がわずかに上昇し、最高血圧は低下する。
5.目が充血し、涙の分泌が少なくなる。瞳孔がわずかに狭くなり、目の液圧が低下することがある。
6.通常の摂取量ではマリファナの毒性はほとんど無視してよい。
7.マリファナの使用は暴力的であれ非暴力的であれ、犯罪の源とはならず、犯罪と関係することもない。

1998年に提出されたフランスの国立保健医療研究所所属ベルナールピエール・ロック教授による研究結果

当時のフランス保健担当大臣の依頼により、複数の薬物について「身体的依存性」、「精神的依存性」、「神経への毒性」、「社会的危険性」など各項目ごとに調査した。

1.アルコールはいずれの項目でも危険度が高く、ヘロインやコカインと並ぶ最も危険な薬物と位置づけられた。
2.タバコは鎮静剤や幻覚剤と並んで二番目に高いグループに分類された。
3.大麻は依存性や毒性が低く、最も危険度の小さい三番目のグループに入った。

 

バッズと呼ばれる部分。画像はストロベリーコフ

 

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過去に行われたマリファナ研究と現在の違い

1895年から現在まで、マリファナ研究は多くの国や機関で研究されていますが、過去に行われたマリファナ研究の論文等は現代にはそぐわない可能性があります。

以前とは違い、現在のマリファナはTHC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量が増大していることが原因です。特にマリファナの合法化が進むにつれて、その傾向が高くなっています。

THC(テトラヒドロカンナビノール)
マリファナの”効く”成分。THCを過剰に摂取することにより、オーバードーズやストーンと呼ばれる状態となる。前者は急激に眠くなるなどの症状がみられ、後者は「心地よいが動けない」状態となる。特にワックスをヴェポライザーやボングなどと使用した場合に多い。

マリファナを実際に摂取した感想

40代男性:オーストラリア

「アルコールのように二日酔いで気持ちが悪くなることはないし、誰かを傷つけたいと思うこともない。むしろ世界中の人間に幸せが訪れるといいな、なんて考えるようになる。マリファナとアルコールの二択だったら、健康を考えてもちろんマリファナを選ぶよ」

20代男性:イギリス

「イギリスはマリファナの使用や所持は非犯罪化されているし、自分でも育てているよ。友人と集まってマリファナを吸うことが多いかな。タバコはやらない。タバコは体に悪いからね。マリファナを友人たちと吸っていると、いつもみんな大笑いしているよ。喧嘩になることもないし、意識が飛ぶこともない。でも、マリファナを吸ってアルコールを大量に摂取することは避けている。アルコールだけでも意識が飛ぶからね。」

10代女性:イタリア

「中高生になると大半の友達はマリファナを経験するわ。中には小学生の頃から使用している人もいるくらい。未成年が使用することには賛成できないけど、成人が使用するのはいいんじゃないかしら?マリファナを使用して危険な目にあったことはないわ。中にはマリファナを使用して車を運転している人もいるけど、それが原因で事故になったとは聞いたことがないわ。個人的には反対だけどね。とにかくハッピーになれるから私は好き。」

20代男性:日本(国籍はフランス)

「両親が日本人だからマリファナに対して悪いイメージを持っていたようだけど、フランスに住むようになってから変わったと言っているよ。両親はマリファナを吸わないけど、僕が吸っているのは知っている。特に怒られないよ、マリファナによる身体への害がほとんど無いってことを知っているからね。マリファナの影響で幻覚をみるなんてことはあり得ないね。感覚が鋭敏になって、音楽が美しく聞こえたり、他人に対して温かい感情を持てる気がするよ。マリファナが悪いって言っている人たちは、マリファナ研究の論文とかを読んだことがないんでしょ?何も知らない人たちが無責任に否定的な意見を喚き散らすのはどうかと思うよ。」

20代男性:台湾(中国)

「台湾はマリファナが厳格に取り締まられているけど、ワーキングホリデーでオーストラリアに行ったときに初めて試してみたんだ。だってヨーロピアンはほとんどマリファナを吸っているし、日本人たちだって男はみんな吸っているよ。なんていうか、すごく眠たくなった。あとから聞いたら初めてのマリファナだったし、オーバードーズ(過剰摂取)だったということがわかったんだけど、それからは自分にあった量で楽しんでいるよ。マリファナを吸うようになってからは、アルコールはほとんど飲まなくなったよね。台湾もマリファナを合法化して欲しいよ。」

30代男性:オランダ

「オランダはずいぶん昔からマリファナが合法化されているけど、僕はあまり吸わないんだ。マリファナを吸うと思考がスローになる感じがして、それが好きじゃない。だけど仕事が激務で疲れた時なんかはマリファナを使うよ。といってもオイルだけどね。CBDってやつさ。ストレスが和らぐし、頭をリセットすることでまた明日から頑張ろうって思える。もしオランダがマリファナ非合法となったら悲しいかな。そんなことはあり得ないけどね。」

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大麻取締法

日本の法律ではマリファナの所持・販売が厳格に違法とされています。また、1991年の大麻取締法改正により国外犯処罰規定が定められ、「日本国外にて大麻をみだりに輸出入・栽培・譲渡し・譲受け・所持等の行為を行った者についても、日本の法律による処罰対象」となりました。

大麻の所持・譲渡・譲受

5年以下の懲役。営利目的であれば7年以下の懲役。また、悪質性の高いものについては最大で200万円の罰金が加えられる。

大麻の栽培・輸出入

7年以下の懲役。営利目的であれば10年以下の懲役。また、悪質性の高いものについては最大で300万円の罰金が加えられる。

初犯での量刑相場

実際の刑期・罰金額の相場については、所持、譲渡、譲受の場合は、懲役6か月~1年で執行猶予3年程度になることが多いです。栽培して譲渡しようとしていた場合は、懲役1年6か月~2年で執行猶予3~4年程度になります。また、営利目的で輸出入をするといった大量の大麻のやりとりがあるような場合は、懲役3年以上と罰金150万円以上となることがあります。

世界的な大麻解禁の流れによる日本国内の反応

大麻取締法というのは第二次世界大戦後、GHQが制定した法律です。そのために、日本人の多くはなぜマリファナが違法なのか?ということを知りません。法律で禁止されているから「ダメ。ゼッタイ。」ということは簡単ですが、思考停止に陥る可能性もありますので、自分の頭を使って物事を調べ、考える癖をつけましょう。

「ダメ。ゼッタイ。」で有名な公益財団法人 麻薬・覚醒剤乱用防止センターでは、世界的な大麻解禁の波に押されるように医療従事者を招いての勉強会を開催しているようです。以前の日本では考えられないことですね。

 

実は公益財団法人 麻薬・覚醒剤乱用防止センターは厚生労働省の所管です。日本でもあと何年かするとマリファナが購入できるようになるかもしれませんね。

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