【投資手法】ドル・コスト平均法〜仮想通貨・株式・為替など何にでも使える投資法
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「さまざまな試練を越えて幾多の転変をくぐり抜け、われわれは前進する・・・」

ドル・コスト平均法

株式や外貨、仮想通貨に投資をしてみたいけど、どのタイミングで商品を購入したらいいのか全然わからない時に使える投資手法が「ドル・コスト平均法」です。またの名を「定額購入法」ともいいます。

資金を分割して毎月もしくは期間を決めて購入していく方法で、こうすることにより市場のボラティリティ(将来の値動き)を気にすることなく投資をすることができます。

投資できる資金が150万円あった場合、これを1年間かけて投資するために12分割して毎月投資をしましょう。

150万円 ÷ 12 = 12.5万円

例えば仮想通貨のリップル(XRP)を購入する場合、毎月12.5万円づつリップルを購入していきます。本日現在(2018年3月21日)のリップル1枚の価格は75.169円ですので、1,662枚のリップルが購入できます。

125,000円 ÷ 75.169円 = 1,662枚

もし来月の購入日にリップルの価格が1枚70円になっていると、1,785枚のリップルが購入できます。

125,000円 ÷ 70円 = 1,785枚

再来月の購入日にリップルの価格が1枚80円になっていると、1,562枚のリップルが購入できます。

125,000円 ÷ 80円 = 1,562枚

この3ヶ月の投資総額は375,000円で、合計5,009枚のリップルを購入できました。リップル1枚の購入平均価格は74.86円となります。

375,000円 ÷ 5,009枚 = 74.86円

このように、資金を分散させて投資商品を購入することにより、日々の値動きに惑わされることなく投資を続けることができます。これが「ドル・コスト平均法」です。

 

ドル・コスト平均法で投資商品を購入した場合

次に「ドル・コスト平均法」を使って投資した場合の結果をみていきます。2017年の日経平均株価、アメリカドル、仮想通貨のリップルに「ドル・コスト平均法」でそれぞれ毎月125,000円、合計で150万円を投資した場合です。

日経平均株価

日経平均株価とは、東証一部に上場している代表的な企業225社の株式の平均価格です。日経平均株価に投資するということは、日本の株式市場全体に投資するというイメージになります。

価格(円) 購入数(株)
19,454.33 6.4
19,378.93 6.4
19,604.61 6.3
18,664.63 6.7
19,883.90 6.2
20,013.26 6.2
19,929.09 6.2
19,729.74 6.3
19,274.82 6.5
10 20,690.71 6.0
11 22,681.42 5.5
12 22,811.08 5.5
平均購入価格/合計 19,685.03 76.2

 

2017年の1月から投資を始めて、毎月125,000円を日経平均株価に投資しました。購入できた株は76.2株で、「ドル・コスト平均法」により、1株の購入平均価格は19,685.03円となりました。全体の12ヶ月間のうち、7つの月で日経平均株価が1株の購入平均価格である19,685.03円を上回っています。

2017年12月末時点の投資評価額

日経平均株価 保有株数 時価総額 損益
22,764.94円 76.2 1,734,688.42円 +234,688.42

 

年末時点での損益はプラス234,688.42円となり、「ドル・コスト平均法」が効果的だったことがわかります。

 

FX アメリカドル

2017年の為替市場はトランプ大統領の誕生もあって、ある意味で波乱の一年でした。「ドル・コスト平均法」はトランプ大統領のアメリカドルに勝てたのか?みていきましょう。

価格(円) 購入数($)
118.606 1,053.90
114.953 1,087.40
115.511 1,082.14
111.788 1,118.18
114.365 1,092.99
112.925 1,106.92
114.493 1,091.76
111.048 1,125.63
113.258 1,103.67
10 114.449 1,092.18
11 114.732 1,089.49
12 113.749 1,098.91
平均購入価格/合計 114.127 13,143.17

 

2017年の1月から投資を始めて、毎月125,000円をアメリカドルに投資しました。購入できたアメリカドルは13,143.17ドルで、「ドル・コスト平均法」により、1ドルの購入平均価格は114.127円となりました。全体の12ヶ月間のうち、7つの月でアメリカドル1ドルの購入平均価格である114.127円を上回っています。

2017年12月末時点の投資評価額

1ドルの価格 保有枚数 時価総額 損益
109.188円 13,143.17USD 1,435,076.44円 -64,923.56

 

年末時点での損益はマイナス64,923.56円となり、「ドル・コスト平均法」が効果的ではなかったことがわかります。

仮想通貨リップル

いよいよお待ちかねの仮想通貨リップルの登場です。2017年は仮想通貨全体が暴騰したこともあり、喜怒渦巻く仮想通貨市場となりましたね。それでは検証していきましょう。

価格(円) 購入数(枚)
0.74 168,918.91
0.7301 171,209.42
0.6894 181,317.08
3.68 33,967.39
6.05 20,661.15
37.15 3,364.73
28.70 4,355.40
19.49 6,413.54
24.76 5,048.46
10 22.87 5,465.47
11 23.39 5,344.16
12 28.65 4,363.00
購入平均価格/合計 2.45 610,428.71

 

2017年の1月から投資を始めて、毎月125,000円を仮想通貨のリップルに投資しました。購入できたリップルは610,428.71枚で、「ドル・コスト平均法」により、1リップルの購入平均価格は2.45円となりました。全体の12ヶ月間のうち、9つの月でリップル1枚の購入平均価格である2.45円を上回っています。

2017年は「仮想通貨元年」と言われたくらい、仮想通貨市場の暴騰があったのでこの検証はフェアではないのですが、記事執筆時点が2018年3月ということをご理解ください。

2017年12月末時点の投資評価額

リップル1枚の価格 保有枚数 時価総額 損益
245.29円 610,428.71 149,732,058.27円 +148,232,058.27

 

年末時点での損益はプラス148,232,058.27円となり、億り人の誕生です。おめでとうございます!

 

ドル・コスト平均法のメリット、デメリット

仮想通貨リップルに投資した結果、我々も仮想上で億り人の誕生に立ち会うことができたのですが、「ドル・コスト平均法」には大きなデメリットがあります。

メリット

・価格の乱高下によるリスクを減らすことができる。
・「買い」のタイミングを見極める必要がない
・長い年月続けることで、確実に資産形成される(預貯金よりも全然良い!)

デメリット

短期的に儲けたい人には向かない
・生活費で投機(ギャンブル)をする人には向かない
・一獲千金は狙えない

 

投資のすすめ

史上最高の投資家ウォーレン・バフェットの師匠であり、「バリュー投資」を編み出したベンジャミン・グレアムは著書「賢明なる投資家」の中で、市場の値動きをミスター・マーケットという擬人に例えてこう説明しています。

「ミスター・マーケットは躁鬱病で、気が狂ったようにハイな日は高い価格を、気分が落ち込んでいる日は低い価格を提示してきます。ミスター・マーケットの言動に振り回されてはいけません。彼の提示価格を完全に無視しても良いし、気に入れば購入しても良いのです。投資家はミスター・マーケットの言い値ではなく、自身の徹底した調査によって投資商品を購入するかを決定するべきです。」

本来であれば投資家が投資する場合、自分自身の徹底した調査によって投資をするか否かを決定するべきですが、その時間がない場合も多々あります。
「ドル・コスト平均法」はそのような時間がない方のためにある投資手法です。

また、「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェットは、投資家として自立するためにやるべきことは何か?と質問され「まずは株なり何かに少額でも良いので投資をするべきです。そうすることでその対象にもっと興味が持て、今以上に賢明に考えるようになるでしょう」と答えています。

このことからもわかるように投資を始めたいのなら、気になっているものに少しだけ投資をしてみることが大切です。実際にお金を出して投資をしてみることで、真剣に考えるようになります。

もしあなたが初めて何かに投資をするのなら、それは一生忘れられない経験となることをお約束します。まずは安い仮想通貨を何枚か購入してみてはいかがでしょうか?

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